研究テーマ:基盤研究

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環境温度ストレスが情動行動へ与える影響についての研究(平成23~25年度)

研究体制
  • 研究代表者:宇野 忠(生気象学研究室)
  • 共同研究者:永井 正則(環境生理研究室)
研究の背景

夏季をはじめとした高温環境下における健康問題は、温暖化が注目を浴びている現在、予防や対処のための方法を考える必要性がある。人被験者では困難な熱中症や高温環境の生体への影響を動物モデルを使用し、そのメカニズムを解明することは具体的な予防、対処を考える上で非常に重要である。

これまでに高温環境下や一過性の高体温状態(熱中症)が生体の生理的な機能へ与える影響についての報告は多々あるが、人の社会生活に関わる情動行動への影響に関しては少ない。より高いクオリティオブライフを目指すために夏季に代表される高温環境下での情動(気分)と健康の部分に関する科学的な知見が求められている。

研究の目的

夏季に代表される高温環境、高体温状態(熱中症罹患)がもたらす心理的影響を明らかとし、その予防や対処などの対応につながる科学的な知見の提出を目的とする。

研究の目標
  1. 高温環境暴露、熱中症罹患の実験動物モデルを作成し、環境温度がもたらす心理的影響を生体指標測定や情動行動実験から明らかとする。
  2. 環境温度に由来する不安関連行動への影響の改善に香りや試薬投与、温熱的快適環境が効果を示すか明らかとする。