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 環境資源とは、陸域の空間に存在する太陽光、大気、土壌などの物理的環境要素と生物群集との共生的環境によって成り立つ動的なシステムを包括してとらえたものです。
 環境資源は森林や生物、廃棄物等、さまざまなかたちで存在しており、過大な負荷がかからない限り、再生することが可能な資源です。これは、「ゼロ・エミッション」「循環型社会の構築」「インバースマニファクチャリング」という、次世紀に「持続可能な発展」を考える上で、注目すべき重要なエコマテリアル (環境調和材料)だと言えます。

 環境資源学研究室では、産業から出る全ての廃棄物を新たに他の分野の原料として活用し、あらゆる廃棄物をゼロにすることで新しい資源循環型の産業社会の形成をめざすゼロ・エミッション構想をもとに研究を進めています。
 また、リサイクルによる資源の有効利用だけでなく、物理的環境資源の持続的利用や、カーボンニュートラルな地球環境に優しいバイオマス資源の利用技術の開発に取り組んでいます。
 さらに、各廃棄物処理による環境への様々な影響を高度なコンピューター計算により予測し、環境への負荷の少ない処理へ移行することを促進するための評価手法である LCA(ライフ・サイクル・アセスメント)の先端研究を進めています。両研究を合わせて、より地球環境に優しいリサイクル技術とその実用化を目指しています。
【廃棄プラスチックの処理に関する研究】
 私たちの身の回りには、たくさんのプラスチックがいろいろな形で使われており、無くてはならない材料のひとつとなっています。 現在、様々なプラスチックのリサイクルが進んでいますが、一部のプラスチックはリサイクルが難しく、 適正な処理ができていないものがあります。
 そこで私たちの研究室では、FRP(繊維強化プラスチック)やFPF(軟質ウレタンフォーム)などの処理の難しい プラスチックを、植物油を使ってリサイクルする新しい処理方法を開発しています。現在、実用化を目指してこの方法が本当に 環境に優しいのかLCA(環境影響評価)手法を用いて検討しています。
環境資源学研究室の紹介画像01
【富士北麓の陸・水圏に由来する菌類の収集、有用性試験、およびデータベース化】
環境資源学研究室の紹介画像02  富士北麓は、「微生物の棲みか」として、魅力的な環境を提供していると考えられます。すなわち、溶岩上に成立した原始林や富士五湖に代表される環境は、他の山岳と比べて独自性に富んでいます。ところが、富士山の微生物を探索して活用する試みは、殆どありません。資源学研究室では、富士北麓の土壌、水圏、植物に由来する菌類から、食品・医薬化粧品・燃料生産・環境浄化に使える株を選抜して、その化学的および遺伝学的な性質を調べています。酵母などの菌類を応用すれば、地産地消の観点から産業の発展に貢献できます。
 私たちは、これまでに北麓の植物サンプルから、酵母様微生物1300株程度を取得しています。植物試料中の酵母、糸状菌、バクテリアの菌叢を調査するとともに、収集した酵母株について、その「性状」や「使い道」に関するデータベースの構築を目指しています。
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