山梨県環境科学研究所ホームページへ 山梨県環境科学研究所 人類生態学研究室のトップページ
研究室トップページ お問い合わせ このサイトについて
研究室紹介 人類生態学研究室タイトル画像
メンバー紹介
研究課題
業績(論文等)
リンク集
研究室の紹介
logo
 人々は、自らを取り囲む環境を変化させていくとともに、その環境に強く制限されて生活しています。 地域の環境、特に身近な自然環境が、住民のライフスタイルの変化とともにどのように変化するか、そして、 身近な環境の変化とライフスタイルの変化が相互に関連しながら地域住民の生活にどのような影響をおよぼすか について、個々の地域の特性の違いを考慮に入れたフィールド調査を実施することによって明らかにします。 さらに、人と身近な自然環境との関係を見直し、自然環境の保全と住民の健康で快適な生活が両立したいわゆる“健康な地域生態系”の 構築を目指す研究を進めています。
【里地・里やま地域における地域環境資源を活用した地域づくりに関する研究】
 地域の人々が身近な自然と密接な関係をもって生活していた里地・里やま地域では、高度経済成長期を境にした第一次産業の衰退と、それに伴う少子高齢化、核家族化、過疎化による地域住民のライフスタイルの変化によってその関係が希薄になってきています。その結果、身近な生物の絶滅や生物多様性の低下など自然環境に大きな変化が生じる一方、人の領域との間にあった緩衝地帯がなくなることによって、野生動物が集落周辺まで出現し農作物等への被害がふえるといった人の生活に及ぶ問題も生じてきています。
 集落を取り囲み地域の人との関わりによって保たれてきた自然、さらに、そのなかで育まれてきた地域の文化を、それらを求めて訪れる都市部の人たちにアピールすることによって、地域の人々が自分たちの暮らしに愛着と誇りをもちながら自然を守っていく仕組みづくりをめざしています。
【自然保護地域における自然環境保全のための仕組みづくりに関する研究】
 国立公園に代表されるような貴重な自然が残されている自然保護地域では、自然への関心の高まり、余暇時間に対する価値観の変化、アウトドアスポーツの普及などにより、多くの人が様々な形で自然とふれあう機会を求めるようになってきています。その結果、基盤となる自然環境の質だけでなく利用者体験の質の低下が問題視され、より環境に配慮した形での利用が求められています。
 日本を代表する国立公園の一つである富士山北麓地域において、地域が一体となって自然環境を保全していくことを目的としたモニタリング調査を実施していくための仕組みづくりに取り組んでいます。さらに、自然とのふれあいを楽しむ活動をどのように提供することによって、来訪者に高い満足感と同時に、地域の自然を守っていく活動につながるような意識をもってもらえるかについて考えていきます。
▲ ページの先頭へ戻る
Copyright © Since 2006 Yamanashi Institute of Environmental Sciences. All Rights Reserved.