環境情報センター

新着図書紹介

『 シートン動物誌 』 全12巻
アーネスト・T・シートン著
今泉吉晴監訳
紀伊國屋書店 1997〜(刊行中)

 シートンといえば『 動物記 』があまりにも名高く、動物文学の傑作として 「 オオカミ王ロボ 」や「ぎざ耳ウサギ」などの生き生きとした姿が、すぐに思い浮かびます。

 そのシートンが19世紀末から20世紀にかけての北米大陸の野生動物の生活を観察してまとめたのが、この『シートン動物誌』( 原題「狩猟動物の生活」)です。30年間にわたるフィールドワークによる豊富な基礎データと1,500点以上の生態画、当時の自然観、動物観を物語る証言などによって綴られる一大動物誌です。

 本書には、動物の暮らしを詳細に観察し、野生動物と人間の交流、また動物虐殺の実態を記述する冷静な科学者としての姿が見られます。一方で、シートン自身の手による動物の姿態、骨格、糞などの生態画からは画家としての彼の技量の高さと、動物への暖かな眼差しが窺がわれます。

 著者自らが「畢生の力作で、最も重要な作品」と称したこの作品がついに邦訳された訳ですが、『 動物記 』と読み合わせてみるのもよいかも知れません。

『 温暖化に追われる生き物たち −生物多様性からの視点 −

堂本暁子/岩槻邦男著
築地書館 1997 413p

 地球温暖化のスピードは極めて早く、その速さは生物が順応できる限界を超えています。何億、何万、何千年という長い歳月をかけて作り上げらてきた地球の絶妙なバランスが、わずか100〜200年ほどの人間活動で崩れようとしています。

 プランクトン、昆虫、人間まで、温暖化により何が起こるのか、深刻な温暖化による生物多様性への負荷を気鋭の研究者たちがフィールドの最前線から報告します。



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