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「研究所研究員による高校生のための出張講義」始まる

 当研究所では、児童・生徒の理科離れの傾向がみられる中で、科学に対する興味を喚起するとともに、環境問題への関心を高めてもらうため、研究員18名を県内高等学校に派遣し、最先端の研究内容を交えながら、環境問題についてわかりやすく講義する「高校生のための出張講義」を、山梨県教育委員会との連携のもと、平成9年10月から開始しました。

 本年度、要請に応じて実施した状況は下表のとおりですが、先生方や生徒の皆さんから概ねご好評をいただきました。来年度以降も、講義内容をさらに充実させ、実施する予定でおりますので御活用下さい。

実施高校名実施日派遣研究員講義内容
須玉商業高校9.12.18宮崎特別研究員
(環境計画学研究室)
山梨の自然の変化 〜私たちが今できること〜
日川高校9.12.19輿水主任研究員
(地球科学研究室)
地球における水の役割
巨摩高校9.12.22瀬子主幹研究員
(環境生化学研究室)
環境中の化学物質(特に微量元素)と健康
石和高校10.1.22本郷主幹研究員
(人類生態学研究室)
なぜ、今、地球環境問題か 〜身近な生活環境を考える〜
身延高校10.2.10長谷川研究員
(環境生化学研究室)
水質汚濁と水道水の安全性
第一商業高校10.3.11中野研究員
(植物生態学研究室)
地球温暖化と植物
吉田商業高校10.3.17永井研究管理幹
(環境生理学研究室)
脳・こころ・環境
機山工業高校10.3.19長谷川研究員環境汚染と飲料水の安全性

講義写真
9.12.22巨摩高校にて(瀬子主幹研究員)

【講義分野】

環境衛生学・毒性学・環境毒性学・地球科学・地球年代学・地質学・岩石学・地球化学 ・植物生態学・生物地球化学・高地生態学・昆虫生態学・群集生態学・野生動物管理学 ・生気象学・温熱生理学・環境生理学・自律神経生理学・認知心理学・生理心理学・人類生態学・環境民俗学・文化生態・光計測工学・リモートセンシング・緑地計画学・農業土木

【実施要領】

対象:県内高等学校(各校当たり1年度1回)
講義場所:原則として各高等学校
講義日時:土・日・祝祭日を除く正規の授業時間内
講義形式:1〜2クラス程度の生徒を対象とした座学形式
申込手続:30日前までに出張講義申込書を提出

*出張講義の感想から(9.12.19「地球における水の役割」於:日川高校)

・私は今まで水のことなんてほとんど考えたことがなかった。だから今回、水に岩石や地層の違いが出て、それが私たちや植物にまで影響するなんてすごく驚いた。

・とてもおもしろかった。最初の宇宙の話しは、よく考えると恐い気がした。広大な宇宙の中で偶然に定められた地球の位置によって水そして生命は存在しているわけだから・・・

・生物の食物連鎖だけでなく、地球も含めたすべてのものが、大きな1つのサイクルになっていることを知った。

講義写真
9.12.19日川高校にて(輿水主任研究員)

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