平成11年5月6日(木)から9日(日)まで「第10回地球温暖化国際学会−21世紀の気候、環境と健康−」を山梨県環境科学研究所で開催します。この国際学会は、米国地球温暖化国際学会組織委員会が主催し、山梨県および北里研究所が共催します。また、環境庁、国際生気象学会、日本生気象学会、アジア農村医学会、山梨科学アカデミーなどが後援の予定です。
1992年にリオデジャネイロでの「環境と開発に関する国連会議(UNCED)」、1997年京都での「第3回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP3)」および1998年ブエノスアイレスでのCOP4開催の後、政府組織および非政府組織により、地球温暖化と地球環境変化の軽減への取り組みの強化の必要性が強調されています。これを受けて、第10回地球温暖化国際学会を山梨県環境科学研究所で開催することになりました。
本学会はこれまで欧米の国々で開催されてきましたが、昨年からアジアの国でも開催されるようになり、第10回を山梨県富士吉田市で行うことになりました。
この国際学会は、世界中の環境と地球温暖化を研究している研究者が一堂に会し、研究発表を行うとともに研究情報の交換や研究結果を環境政策に反映させるための行動プランの作成などを目的としています。参加者は世界30ヶ国から約150名を予定しています。
セッションは「(T)地球温暖化と気候変化」と「(U)21世紀の環境と健康」に別れ、各々次のようなサブセッションがあります。
第10回地球温暖化国際学会のパンフレット
(T)地球温暖化と気候変化 ・地球温暖化と気候変動 ・世界及び地域の天然資源の管理 ・温暖化ガス放出の抑制戦略 ・政策と経済 ・エネルギー、運搬、天然資源管理 ・地球温暖化と公衆衛生 ・地球温暖化と生気象学的適応 ・海洋と地球温暖化 ・天然資源管理と炭素資源 ・地球サーベイランスとリモートセンシング (U)21世紀の環境と健康 ・環境アセスメントと発展 ・大気汚染と水質汚染 ・水俣病と重金属汚染 ・農薬及び農業化学物質汚染 ・農業及び林業の環境影響 ・水産業と環境汚染 ・廃棄物汚染 ・環境保全と汚染防止最終日の5月9日(日)は、一般向けの日本語による地球温暖化に関する講演会を予定しており、どなたでも無料で参加できます。
メイン会場となるホール
分科会会場の一つとなる研修室