環境体験講座03-2  『植物標本づくり』  実施報告
7/26(土),8/9(土),2日間に渡り,環境体験講座「植物標本づくり」に取り組みました.
講師は,都留文科大学非常勤講師の田邉 裕美先生です.

植物標本館(作成した標本の画像をご覧になれます)

1日目(7/26)9:00〜11:30

(1)植物を通して環境を見る(講義)
 「生物指標」について
 「標本」の持つ意味について
(2)植物採集
(3)圧搾乾燥準備
植物を通しての環境の見方を学んでいます.
木本・草本の採集方法や,採集時の記録事項の説明を受けました.
採集開始です.花や実があるものを選んでいます.
キンレイカは根がしっかり張っていて採集が大変です.
ヒヨドリバナは結構大きいですね.
根についた土は水で洗い流します.

いよいよ圧搾作業に入ります.

新聞紙1/4の大きさに収まるように形を整えます.

葉は表だけでなく裏側も見えるように工夫します.
なるべくたくさんの情報が収まるように慎重に形を整えています.
植物を新聞紙ではさみ,それをさらに吸い取り紙ではさみます.
家庭で圧搾乾燥できるように準備したものをベニヤ板にはさみ,持ち帰ります.
ベニヤ板の上におもしをのせて圧搾し,1〜2週間かけて植物を乾燥させます.(吸い取り紙を1日に1〜2回交換して乾燥させます.)

講座2日目(8/9)に乾燥させた植物を台紙に固定し,標本を完成させます.
2日目(8/9)9:00〜12:00

*台紙への固定
台紙に収まるように形を整えます.
花や実がついているものは慎重に扱います.
細く切った和紙とアラビアゴムを使って,台紙に固定します.
植物名等を記すラベルを準備します.
学名を確認しながらラベルを作成します.


学名はラテン語で記します.
ラベルを貼れば完成です.


完成した植物標本

右:ノリウツギ
左:ヤマホタルブクロ



参加者のみなさんの感想
<子ども>
・標本は作るのに時間がかかり,むずかしいなと思った.
・なかなか大変だった.
・作った標本を100年後生かせたらいいなと思いました.
<成人>
・このように標本にすることは,名前を覚えるのに大変良いですね.
・すばらしい自然環境に恵まれたところなので,これ以上自然が破壊されないことを願うばかりです.
・植物に対する接し方が今までと違って,奥深く見るようになりました.
・植物を保存して名前を覚えることが楽しかった.一緒に講座を受けた方々が作製した標本を見る機会があったら,
 もっと良いのにと思いました.
・この標本をどう生かせるかなと思いました.やはり住んでいる地域でも作製してみたいです.
・植物の色が変化してしまうので,色の落ちない方法で標本を作れたらいいと思いました.      など

山梨県環境科学研究所 環境教育スタッフ室
TEL0555-72-6203 FAX0555-72-6204
e-mail kyouiku@yies.pref.yamanashi.jp
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