第16回山梨環境科学講座 講座テーマ「鳥たちの不思議に迫る」 2003.05.11 13:30〜15:35 山梨県環境科学研究所 1Fホール 「鳥類の渡りの生態と生理」 中村 司(山梨大学名誉教授) 「ヒマラヤを越える渡り鳥 〜低酸素と低温に耐えられる仕組み〜」 野本 茂樹(東京都老人総合研究所) |
講座の流れ 13:30〜13:35 ガイダンス (1)進行挨拶 (2)本日の予定 (3)講師紹介 13:35〜14:25 講演1「鳥類の渡りの生態と生理」 中村 司(山梨大学名誉教授) 14:25〜15:10 講演2「ヒマラヤを越える渡り鳥」 野本 茂樹(東京都老人総合研究所) 15:10〜15:35 質疑応答 ・ まとめ |
講演の内容 講演1「鳥類の渡りの生態と生理」 中村 司(山梨大学名誉教授) ・ 渡り鳥の紹介 ・ 長距離飛行のエネルギー ・ 渡りを引き起こす要因 ・ 渡りの方向性 ・ 渡りのメカニズム ・ 渡り鳥の保護 講演2「ヒマラヤを越える渡り鳥」 野本 茂樹(東京都老人総合研究所) ・ 高度8,000mの過酷な環境 (1)低酸素:地上の1/3 (2)低温-40℃ ・ 低酸素・低温に耐えられる仕組み (1)呼吸器系に関係 ・気嚢(きのう) ・対向流性ガス交換システム ・ヘモグロビン (2)体温調節系に関係 ・羽毛(綿羽:DOWN) |
受講者の感想等 ・鳥がとても大好きなので,講座を聞けて良かったです. ・内容は難しかったですが,講演はとても楽しく聞かせていただきました.もう少し知識があれば,もっと面白くなったと思います.今後もこういう専門家のお話を聞かせて下さい. ・自然界の生の不思議を改めて,今回一歩触れたような気がします.今までは山などに入った時,さえずる鳥の声に心和んでいましたが,人間とやさしく関わる鳥に少し近づけたように思います. ・鳥は身近にいる動物の一種であるが,呼吸法が異なることを初めて知った.また,その数が減少しているのに驚かされた.自然環境の保全の大切さを知った. ・興味深く聞かせてもらいました. ・身近な鳥たちに疑問は感じずまま生活していたが,機能的に人間と随分違うということが分かり,大変参考になった. ・鳥だけでなく,人間にも関連がある体のしくみで勉強になりました. ・8000mを渡る鳥の説明について鳥のからだの呼吸器系等々今まで知らなかったことを知り,さらに鳥を知ることができ大変参考になりました. ・渡り鳥について知らないことをたくさん教えて頂いて良かった.数少なくなってしまった鳥も多いので,私たちも環境問題を考えなければならないと感じた.体の仕組みのすばらしさが知れてよかった. ・とても興味深いお話でした.今後もこのような身近な内容の講座の企画をお願いします. ・今回ビジターセンターでチラシを見て参加しました.もっとこのような企画に出席したいと思います. ・施設の開放についてスタッフの方々が御努力されている様子が伺えました.更なる企画をお願い致します. ・大変ためになる話を伺い,ありがとうございました.残念ながら,私の知識不足のため十分理解するまでには到りませんでした.これを機に少しずつ勉強していきたいと思います.事前の学習も必要だと痛感しました. ・今まで鳥にはほとんど関心がなかったのですが,今後は何らかの気持ちが向くような気がします.ヒマラヤを越える鳥がいるとは思いませんでした. ・体温を一定に保てるのは鳥類と哺乳類だけだということについてあまり考えたことがありませんでした.勉強になりました. ・大変良かった.渡り鳥の不思議がよく分かった.鳥と人間との違いがよく分かった. ・理解できないところもあるが,刺激を受けることが楽しいし,あえて分からなくても良いと思っています. ・大変参考になりました.鳥を今後もう少し観察してみようと思います. ・鳥の体のしくみ,呼吸の仕方等の話が興味深かったです.ヒマラヤを越える渡り鳥がいることに驚きました.普段なにげなく見ている渡り鳥も少し違った角度から見てみようと思います.自然の神秘を感じました. ・渡り鳥の生態と生理については,実験器具や基本的な用語(不飽和脂肪酸等)の意味が十分に身についていない私にとっては理解に難しい面があった.ヒマラヤを越える渡り鳥については,身近な例を挙げながら説明してくれたので理解しやすかった. ・もっとゆっくりお話をうかがいたい. ・資料がもう少し詳しく載っているとありがたいです. ・中村先生のお話は時間が短く,かなり急がれていたようでした.もっと時間があってゆっくり聞きたかった. |