今回の外部評価は、平成13年3月策定の「山梨県立試験研究機関における評価指針」に基づき、 平成14年から全試験研究機関に導入された「試験研究課題及び機関運営全般に関する外部評価」のうち、 課題評価の事前評価(調査研究課題の選定時に、研究の背景・ニーズ、研究目的・目標の明確性・妥当性、 研究目的・目標達成の可能性等を踏まえ、調査研究に着手することの適切性・ 妥当性について行う評価)及び事後評価(調査・研究終了後、研究目的・目標の達成度や 成果の妥当性等について行う評価)に関する部分について、実施したものである。
- 外部評価委員 (委員名簿はこちら) 委員長 小出昭一郎
- 評価対象研究課題
- 事後評価 7件
- 富士山周辺における自然特性に関する研究(H9〜H13)
- 富士五湖周辺の自然環境変遷史に関する研究(H9〜H13)
- 都市化に伴う環境変化が人の生活と健康に及ぼす影響に関する研究(H9〜H13)
- 自然環境と共存した街づくりの在り方に関する研究(H9〜H13) 特定研究
- 人工衛星データを用いた緑被率推定手法の開発に関する研究(H12〜H13)
- 魚のメス化を指標とした環境ホルモンの影響に関する研究(H11〜H13) 基盤研究
- 人の認知過程に及ぼす環境の影響に関する研究(H12〜H13)
- 事前評価 3件
- 野生動物による農作物の被害防止に関する研究(H12〜H14を1年間延長) 基盤研究
- 環境要因と睡眠の質に関する研究(H15〜H19)
- 寒冷時の甲状腺ホルモンと脂肪組織との相互作用に関する研究(H15〜H19)
- 外部評価の日程
- 研究課題についての評価結果
- *5段階評価
- 5:非常に優れている。
- 4:優れている。
- 3:良好・適切である。
- 2:やや劣っている。
- 1:劣っている。
- 委員長のコメント
今回、評価対象となった研究課題は、平成13年度に研究が終了した研究課題7件と平成15年度から研究を開始する研究課題3件である。
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プロジェクト研究
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特定研究
平成14年8月30日(金) 午前10時〜午後4時30分
10課題の総合評価点(5段階評価)は、4.6〜3.8(平均4.2)で、全ての研究課題について「妥当」との評価結果であった。
環境に対する関心の非常に高い今、環境科学研究所に対する県民の期待は極めて大きい。 研究員諸氏には、この期待に沿うべく精力的に研究を進めているという心意気が感じられる。
取り上げられた研究テーマは何れも県民の生活と結びついた適切なものと評価された。 研究成果については、ほとんどの研究について優れているという評価がなされた。 達成度の若干低いものもあるが、今後の進展に待ちたい。 限られた人員と予算のなかで、 多岐にわたる野心的な研究を漏れなく進めることは難しいが、期待には十分応えていただけるものと 確信している。