環境科学研究所では、平成15年12月1日(月)に、当研究所において平成15年度第2回目の課題評価委員会を開催しました。
今回、評価対象になった研究課題は、事前評価1件、中間評価8件、合計9件の研究課題で、評価結果については次のとおりです。
- 課題評価委員 (委員名簿はこちら) 委員長 小出昭一郎
- 評価対象研究課題
- 事前評価 1件
- 富士北麓野尻草原群落の維持機構に関する研究(H16〜H21)
- 中間評価 8件
- 山梨県の地下水・湧水・河川水中の元素循環に関する研究(H9〜H18)
- 絶滅危惧昆虫(蝶)類の分布・生態と保護に関する研究(H9〜H18)
- 昆虫類を用いた環境生物指標の研究(H9〜H18)
- 基礎体温決定の中枢神経機構(気温上昇による健康影響に関する研究)(H9〜H16)
- 微量元素の生体影響評価法開発に関する研究(H9〜H18)
- 広域環境調査手法と環境の指数化に関する基礎的研究(H9〜H18)
- 山梨県地理情報システムの開発と地域生態系計画への展開(H9〜H18)
- 生活環境の変化と地域住民のライフスタイルとの相互関連に関する研究(H9〜H18)
- 委員長のコメント
平成16年度から研究を開始する研究課題1件と平成9年度から研究が開始され、現在継続されている研究課題8件について、評価を行った。
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基盤研究
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基盤研究
環境科学の課題はすべて、広い専門分野にまたがった総合的な応用問題である。 既存の知識にそのまま当てはまる課題は殆どなく、博覧強記だけでは十分でない。 他の分野の研究者と協力したり、自ら新分野に踏み込む可能性も高い。 しかも回答を求められている課題は身の回りにいくらでもあるから、怠慢は許されない。 なかなか厳しいこれらの条件の課せられた新しいこの職場で働く方々は優秀なのだと思う。
評価委員も限られた分野の専門家であり万能にはほど遠いから、多岐にわたる課題の評価はなかなか難しい。 問題が身近なので、報告書を読んで質問や疑義がいくらでも出てくる。 ところが、これらの質問や疑義に対しては必ず手応えのある回答が返ってくる。 学会の定説を覆すかもしれないような野心的な試みもあり、創業者の気概が感じられる。 そういうことがわかるので、担当者との面接によって評価の点数が上がることはあっても、下がることはなかった。
全体として、委員会はすべての課題について、それらが適切・妥当なものであり、すぐれた成果を挙げているものと評価する。