■ 出張講義メニュー 一覧 (2013年5月現在)
Ⅰ. 自然環境・富士山火山研究部
- 1. 「山梨の火山と地下水,富士山・八ヶ岳・黒富士ー湧水・地下水の起源とながれ」
- 2. 「故郷の大地の生い立ちを探るー自然災害を減ずるために」
- 3. 「アジア大陸からの贈り物」
- 4. 「人類出現以前の地球環境変動」
- 5. 「環境と植物」
- 6. 「富士山の植物、その特徴と生態」
- 7. 「草原の生態学」
- 8. 「富士山のチョウをめぐる自然史」
- 9. 「野生動物の生態と被害対策」
Ⅱ. 環境健康研究部
- 10. 「なぜ高山病になるのか?その原因と対策」
- 11. 「気象環境が健康に与える影響」
- 12. 「宇宙からの地球の“健康”診断」
- 13. 「世界から見た日本の水、山梨の水 −水の量、質、健康影響−」
- 14. 「富士北麓の地下水の特徴と健康」
- 15. 「同位体から見た水 −地下水の年齢、健康影響−」
- 16. 「山梨県の水道水と健康」
- 17. 「郡内地域の水道水に含まれるバナジウムと健康」
- 18. 「河川水に含まれる化学物質と健康」
- 19. 「学校にもある化学物質」
Ⅲ. 地域環境政策研究部
- 20. 「生態系の中の人間:身近な自然との関わり方」
- 21. 「昭和以降のライフスタイルの変化と現代社会の抱える諸問題 −身近な自然環境は住民にどう利用されてきたか−」
- 22. 「宇宙から観る山梨の環境〜衛星リモートセンシング入門〜」
- 23. 「ビオトープの思想」
- 24. 「建築物の色彩と風景との調和」
- 25. 「河川の構造と生物多様性」
- 26. 「生き物の体と都市」
- 27. 「災害に備えるまちづくり」
- 28. 「地震災害と避難」
- 29. 「富士吉田のごみとリサイクル」
- 30. 「リサイクルと環境への影響」
- 31. 「微生物を用いる環境保全と廃棄物リサイクルの新展開」
■ 出張講義メニュー 詳細 (2013年5月現在)
No.,講演タイトル,演者,他
T.自然環境・富士山火山研究部
1. 「山梨の火山と地下水,富士山・八ヶ岳・黒富士ー湧水・地下水の起源とながれ」 | |
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講演者 | 内山 高(地球科学研究室) |
キャッチフレーズ | ・山梨県のいろいろな火山、富士山から八ヶ岳まで ・八ヶ岳には川があるのに,富士山に川がないのはなぜ? |
概要 | 富士山や八ヶ岳・黒富士という,山梨県にはタイプが違う火山がそろっています.これらの生い立ちを探りながら,また豊富だといわれる地下水の起源や流れについて考えます. |
キーワード | 山梨,火山,自然災害,地下水,湧水,富士山,八ヶ岳,黒富士,地学,地層,古環境,自然史 |
富士山関連 | ○ |
実習可 | ○(河川・湧水の水質流量調査の方法や結果のまとめ方などについて実習します。また、地下水位や水温の観測方法とについても講習します。) |
2. 「故郷の大地の生い立ちを探るー自然災害を減ずるために」 | |
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講演者 | 内山 高(地球科学研究室) |
キャッチフレーズ | ・災害を減らすために大地の生い立ちを知る |
概要 | 東海地震や富士山火山噴火などの防災上の準備が進められています.まずはあなたの足下の身近な大地の生い立ちを知ることで災害を減らす対策を一緒に探れればと思います.火山、山地や盆地を形成する地層等から、過去の環境をさぐる方法とその結果からわかる環境について話をします. |
キーワード | 山梨,火山,自然災害,地下水,湧水,富士山,八ヶ岳,黒富士,地学,地層,古環境,自然史 |
富士山関連 | ○ |
実習可 | ○(地形から大地の生い立ちを読み取る方法など野外実習を主にします。) |
3. 「アジア大陸からの贈り物」 | |
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講演者 | 山本 真也(地球科学研究室) |
キャッチフレーズ | ・大気循環によるアジア大陸から物質輸送を理解する |
概要 | 春の黄砂に代表されるように、日本列島はアジア大陸から風によって運ばれる様々な大気降下物の影響を受けています。本講義では、近年の大気エアロゾルや雪の化学分析により明らかになってきた、日本列島へ風によって運ばれる様々な物質の起源やその輸送過程の違いを紹介します。 |
キーワード | 長距離大気輸送,黄砂,モンスーン,大気エアロゾル,雪 |
富士山関連 | |
実習可 |
4. 「人類出現以前の地球環境変動」 | |
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講演者 | 山本 真也(地球科学研究室) |
キャッチフレーズ | ・過去5500万年間の地球環境変動について理解する |
概要 | 現在の地球には、両極に大規模氷床が存在しているが、過去にはこれら氷床が存在しない温室地球と呼ばれた時代があった。温室・氷室地球とは?そして、地球はどのように寒冷化していったのか?本講義では、過去5500万年間の地球環境変動について学びます。 |
キーワード | 古環境,安定同位体,陸上植物,堆積物 |
富士山関連 | |
実習可 |
5. 「環境と植物」 | |
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講演者 | 中野 隆志(植物生態学研究室) |
キャッチフレーズ | ・環境と植物の結びつき。 ・環境は植物を変えるのか? ・植物は環境を変えるのか? |
概要 | 植物が動物と最も異なる点は、「植物は移動できない」ことである。つまり、植物は一度住み着いた環境で、生きていく以外方法はない。したがって、ある環境には、その環境に適応した植物が生育する。また、植物は環境にあわせて、形態や生理や生態を変化させる。本講義では、教科書的な話しと、山梨県環境科学研究所で行っている研究で得られた成果を交えながら、植物と環境の関わり合いについて紹介する。また、地球温暖化などの地球環境の変化と植物の関係についても述べる。 |
キーワード | 植物、富士山、地球温暖化、環境、環境変化、馴化・適応・進化、植生 |
富士山関連 | ○ |
実習可 |
6. 「富士山の植物、その特徴と生態」 | |
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講演者 | 中野 隆志(植物生態学研究室) |
キャッチフレーズ | ・富士山に生育する植物の現状と生き様 |
概要 | 富士山は世界に誇る山岳であり、その貴重で豊かな自然は県民の大きな財産である。富士山は、火山であること、独立峰であること、標高が著しく高い こと、歴史が新しいことなど他の山岳に比べて特異で、そこに成立する生態系も他の山岳と比較し特性に富んでいる。さらに、富士山にはレッドデータブック に記載された動植物の絶滅危惧種、絶滅危惧植物群落が多く見られる。この貴重な富士山の自然を次世代に引き継いでいくことの重要性に鑑み、山梨県は静岡 県と共同で「富士山憲章」を制定し、「富士山を守る指標」を作成するなど富士山保全対策の推進を図っている。本講義では、まず、植物の分布を決める環境要因について解説する。それをもとに、富士山のもつ環境の特異性とそれに結びついた植生の分布や富士山に生育 する植物の生態の特異性について述べる。また、植物が富士山の環境にどのように適応し生活しているかについて述べる。 |
キーワード | 植物、富士山、火山、乾燥、強風、地球温暖化、環境、環境変化、馴化・適応・進化、植生 |
富士山関連 | ○ |
実習可 |
7. 「草原の生態学」 | |
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講演者 | 安田 泰輔(植物生態学研究室) |
キャッチフレーズ | 身近で貴重な草原環境 |
概要 | 富士山周辺には豊かな森林環境がある一方で、人的な利用がなされている草地環境も多く分布する。草原には多くの動植物が互いに関係を持ちながら生活しており、美しい景観も有する。本講演では草原群落の生態的な特徴を紹介しながら、人との関わり合いや草原の植物、動物がどのように生活しているかについて述べる。 |
キーワード | 草原、草地、かく乱、多様性、人的利用の歴史 |
富士山関連 | ○ |
実習可 |
8. 「富士山のチョウをめぐる自然史」 | |
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講演者 | 北原 正彦(動物生態学研究室) |
キャッチフレーズ | 富士山に生息するチョウを通じてみた富士山の自然の現状と実態 |
概要 | 富士山は日本一の標高を有する孤立峰であるところから、その大きな 標高差は様々な自然環境を形成しており、実に多様な動植物相を発達さ せている。 昆虫のチョウ類も富士山地域では118種類が知られており山梨 県全体の約80%のチョウ類が生息している。この中には富士山に 分布が集中する代表的な種が10数種生息しており、全国的には絶滅危惧種になっており、富 士山麓がこれらの種の聖域になっている。講演では、富士山を代表する 種の特徴及び生息場所の特徴、 また近年のチョウ類相の変化、特に地球温暖化や外来種の侵入の問題、更には絶滅危惧種の聖域としての富士山の自然の現状と今後の在り 方について話題提供する。 |
キーワード | チョウ類、富士山、自然環境、絶滅危惧種、温暖化、外来種、半自然草原、人為的管理 |
富士山関連 | ○ |
実習可 |
9. 「野生動物の生態と被害対策」 | |
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講演者 | 吉田 洋(動物生態学研究室) |
キャッチフレーズ | ・中・大型哺乳類の生態 ・哺乳類による被害の対策方法 |
概要 | 人間に被害を与える野生哺乳類の生態と,その被害対策について解説します。 |
キーワード | ニホンザル,ツキノワグマ,中・大型哺乳類,生態,被害実態,被害管理 |
富士山関連 | |
実習可 |
U.環境健康研究部
10. 「なぜ高山病になるのか?その原因と対策」 | |
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講演者 | 堀内 雅弘(環境生理学研究室) |
キャッチフレーズ | 低酸素状態に適応するには |
概要 | 近年増加の一途を辿る富士登山客数ですが、標高4000m近い環境では、平地とは異なる適応能力が求められます。この適応がスムーズにいかないと、頭痛などの急性高山病になるなど、楽しいはずの登山が一転して、深刻な状況にもなりかねません。実は、急性高山病の詳細な原因はいまだによくわかっていません。本講義では、高所における人の適応能力を解説していきます。 |
キーワード | 低酸素、脳血流、低圧、身体能力、急性高山病 |
富士山関連 | |
実習可 |
11. 「気象環境が健康に与える影響」 | |
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講演者 | 宇野 忠(生気象学研究室) |
キャッチフレーズ | 季節の変化や暑さ寒さなどの気象環境との上手な付き合い方 |
概要 | 山梨県は夏暑く冬は寒い、また日内寒暖差や標高による温度差が大きいといった生活をしていく上で、非常に厳しい気象環境であるといえます。このような刻々と変化する気象環境が私たちのからだへ知らない間に影響を与え、熱中症などのいろいろな健康問題を引き起こします。私たちが常にさらされている環境である気象によって起こる健康問題のしくみを紹介し、どのように付き合っていけばよいかを考えます。 |
キーワード | 熱中症、冷房病、季節病、天気、気温、湿気、気圧、不定愁訴、慢性疾患、温熱環境、生活環境、快適感、環境ストレス |
富士山関連 | |
実習可 |
12. 「宇宙からの地球の“健康”診断」 | |
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講演者 | 赤塚 慎(生気象学研究室) |
キャッチフレーズ | 宇宙から地球環境の変化を把握する |
概要 | CTやレントゲンのように、人工衛星に搭載された“カメラ”で撮影された画像を利用して地球の“健康”状態(環境変化)を診断する手法やその事例をご紹介します。人工衛星には様々な“カメラ”が搭載されており、地球表面の状態(土地被覆、地表面・海面温度等)や大気の状態(CO2濃度、水蒸気量、エアロゾル等)を把握することが可能です。また、人工衛星からの撮影は定期的に行われており、過去30年以上にわたり撮影されてきたデータもあるため、地球の“健康”状態の長期的な変化(森林減少、都市の高温化、地殻変動等)を把握することも可能になっています。本講義では、特に都市の高温化(ヒートアイランド現象)に関連した事例を中心に解説いたします。 |
キーワード | リモートセンシング、地理情報システム(GIS)、ヒートアイランド現象、地球温暖化、緑 |
富士山関連 | |
実習可 |
13. 「世界から見た日本の水、山梨の水 −水の量、質、健康影響−」 | |
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講演者 | 瀬子 義幸(環境生化学研究室) |
キャッチフレーズ | ・日本、そして山梨は水の豊かなところなのか? ・水不足は食糧不足 ・水-食料-エネルギー-地球温暖化はつながっている ・水の衛生状態と健康 |
概要 | ・一人当たりの降水量を計算すると、世界の中で日本は必ずしも水の豊かな国とは言えない側面を持っている。しかし、実際は水の豊かな国だと思っている人は多いのではないだろうか。日本、山梨は本当に水の豊かなところなのだろうか?世界の水事情も見ながら日本と山梨の水を考えます。 ・世界の水問題は食糧問題に直結します。世界の水不足は、日本の食糧不足に繋がる恐れがあります。「バーチャルウォーター」という新しい考え方によって、世界における日本の水事情・食糧事情が見えてきます。 ・世界には衛生的な水が得られない地域が沢山あります。世界に目を向けると、日本の水の良さがわかります。 |
キーワード | バーチャルウォーター、世界の水不足、地球の水、安全な水、気候変動、人口増加、経済問題、エネルギー争奪戦、食糧自給率、水の汚染、健康障害、水質基準、ヒ素、水質検査の重要性 |
富士山関連 | |
実習可 |
14. 「富士北麓の地下水の特徴と健康」 | |
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講演者 | 瀬子 義幸(環境生化学研究室) |
キャッチフレーズ | ・富士山の地下水はミネラルが豊富なのか? ・富士山の地下水に含まれる微量元素バナジウムは健康に良いのか? ・富士山の地下水には他の地域にない特徴を持っている。 ・麓の地下水はどこから来るのか? |
概要 | ・富士北麓地下水の水質の特徴についてお話します。水質は、井戸の場所によって異なります。 ・富士山の地下水には、バナジウムという元素が他の地域の水のおおよそ50〜100倍含まれています。バナジウムを大量に飲むと糖尿病患者の高血糖が改善されることも報告されています。これらのことから、富士山の水を飲むと糖尿病の高血糖が改善されると誰しも期待します。本当に期待できるでしょうか。 ・富士北麓地域住民の健康調査結果(疫学的データの紹介) ・水質の調べ方 |
キーワード | バナジウム、ミネラル、硬度、糖尿病、山梨県の死亡統計、動物実験、臨床実験、水の価格、特定保健用食品、急性心筋梗塞 |
富士山関連 | ○ |
実習可 | ○(1:試薬の色の変化を利用した水の硬度測定簡易キットを40組準備しました。持参した水、ミネラルウォーターの硬度(カルシウムとマグネシウムの合計量)を測定できます。2:内臓脂肪測定、「血管年齢」測定) |
15. 「同位体から見た水 −地下水の年齢、健康影響−」 | |
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講演者 | 瀬子 義幸(環境生化学研究室) |
キャッチフレーズ | ・地下水の年齢はどうやって決めるのか? ・本当にわかるの? ・同位体の違いが健康に影響する? |
概要 | ・何を根拠に地下水の年齢が語られているのか、富士山の地下水に関する文献調査の結果をお話しします。 ・地下水の年齢測定は、様々な仮定の上に計算されています。 ・水の由来を推定する酸素・水素安定同位体比の話(水の重さに関する話)。 ・南極の古い氷を使って過去の気温を推定する方法。 ・水に含まれる重水素が健康に影響する? |
キーワード | 地下水、年齢、富士山、水質、トリチウム、放射能、安定同位体比、文献調査、水の『重さ』、重い水・軽い水、重水の健康影響 |
富士山関連 | ○ |
実習可 | ○(試薬の色の変化を利用した水の硬度測定簡易キットを40組準備しました。持参した水、ミネラルウォーターの硬度(カルシウムとマグネシウムの合計量)を測定できます。) |
16. 「山梨県の水道水と健康」 | |
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講演者 | 長谷川 達也(環境生化学研究室) |
キャッチフレーズ | ・おいしい水のひみつ |
概要 | ・山梨県の水道水を解説し、水に含まれるミネラルの役割から、健康との関連性について考える。 |
キーワード | 水道水、地下水、ミネラル、健康、バナジウム、おいしい水、水質試験 |
富士山関連 | |
実習可 | ○(受講者が30人以下で、講義時間が90分以上ある場合は、「利き水」や「パックテストによる水質検査」を受講者全員が体験することも可能である。) |
17. 「郡内地域の水道水に含まれるバナジウムと健康」 | |
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講演者 | 長谷川 達也(環境生化学研究室) |
キャッチフレーズ | ・郡内地域の水道水のひみつ ・薬剤師が教えるバナジウムの話し |
概要 | ・郡内地域、特に富士山周辺の市町村の水道水を解説し、水に含まれるバナジウムについて実験データを示しながら、健康との関連性について考える。 |
キーワード | 水道水、郡内地域、バナジウム、ミネラル、健康 |
富士山関連 | ○ |
実習可 | ○(受講者が30人以下で、講義時間が90分以上ある場合は、「利き水」や「パックテストによる水質検査」を受講者全員が体験することも可能である。) |
18. 「河川水に含まれる化学物質と健康」 | |
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講演者 | 長谷川 達也(環境生化学研究室) |
キャッチフレーズ | ・山梨の河川水のひみつ ・薬剤師が教える河川水の話し |
概要 | ・山梨県の河川水の特徴、特にミネラル成分から健康との関連性について考える。 |
キーワード | 河川水、ミネラル、化学物質、健康、水質 |
富士山関連 | |
実習可 | ○(受講者が30人以下で、講義時間が90分以上ある場合は、「利き水」や「パックテストによる水質検査」を受講者全員が体験することも可能である。) |
19. 「学校にもある化学物質」 | |
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講演者 | 長谷川 達也(環境生化学研究室) |
キャッチフレーズ | ・水質から見た学校プールの安全性 |
概要 | ・学校の環境衛生、特にプールの水質に関して講義を行う。 |
キーワード | 学校プール、トリハロメタン、水質、ミネラル、学校薬剤師 |
富士山関連 | |
実習可 | ○(受講者が30人以下で、講義時間が90分以上ある場合は、「利き水」や「パックテストによる水質検査」を受講者全員が体験することも可能である。) |
V.地域環境政策研究部
20. 「生態系の中の人間:身近な自然との関わり方」 | |
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講演者 | 本郷 哲郎(人類生態学研究室) |
キャッチフレーズ | ・身近な自然環境とどのようにつきあうか |
概要 | ライフスタイルの変化に伴って、身近な自然との関わり方がどのように変わったか、その結果、地域の環境や人の生活・健康にどのような影響が生じたかについて明らかにします。さらに、地域の自然を保全し住民のアメニティを向上させるために、どのように身近な自然と関わっていくかを考えます。特に、地域の自然環境を自然公園として利用していくあり方について、富士山北麓地域(富士山、青木ヶ原樹海等)や中山間地域での事例を紹介します。 |
キーワード | 地域生態系、身近な自然環境、ライフスタイル、人口構造、産業構造、第一次産業、生業活動、自然資源利用、伝統的社会、都市化・近代化、里地・里山、地域活性化、アメニティ、自然体験活動、自然公園、エコ(サステイナブル)ツーリズム、環境保全モニタリング |
富士山関連 | ○ |
実習可 |
21. 「昭和以降のライフスタイルの変化と現代社会の抱える諸問題 −身近な自然環境は住民にどう利用されてきたか−」 | |
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講演者 | 小笠原 輝(人類生態学研究室) |
キャッチフレーズ | ・豊かさとは何か ・高度経済成長が私たちにもたらしたもの ・環境問題は公害とは異なる ・里地里山は住民にとって何だったのか、現状と将来 ・富士山信仰と地元住民の変化 |
概要 | ・昭和以降のライフスタイルの変化を聞き取りや文献、写真などを交えて説明する。こうしたライフスタイルの変化が、私たちの現在の生活に影響を与えているかどうか考察を行う。 ・集落周辺の自然環境(二次的自然)は、これまでどのようにされてきたのか。また、現状はどうなのか。将来に向けての取り組みは必要なのか。・富士山と文学、信仰はどのように発展していったのか。北麓に暮らす住民にとって富士山はどのような存在か |
キーワード | ・里地里山・高度経済成長・二次的自然・ライフスタイルの変化・ LOQ(生活の質)・富士山信仰・ヒト・生業活動・環境・民俗学・生態人類学・文学・聞きとり調査 |
富士山関連 | ○ |
実習可 | ○(「富士山信仰」:金鳥居から浅間神社まで歩き解説する等。) |
22. 「宇宙から観る山梨の環境〜衛星リモートセンシング入門〜」 | |
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講演者 | 杉田 幹夫(環境計画学研究室) |
キャッチフレーズ | ・地域環境の移り変わりを空から見てみよう |
概要 | 地域の姿は、毎日の暮らしの中では変化がないように見えても長い時間で見ると変化しています。空から見た山梨県の姿はどのように変わってきたのでしょうか? 過去40年間に撮影された空中写真や衛星写真を使って読み解きます。 |
キーワード | 衛星画像、ランドサット(Landsat)、スポット(SPOT)、ASTER、だいち、画像処理、リモートセンシング、地理情報システム、地形、植生指標、土地利用、森林、地域環境、広域監視 |
富士山関連 | |
実習可 |
23. 「ビオトープの思想」 | |
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講演者 | 池口 仁(環境計画学研究室) |
キャッチフレーズ | 通信販売のビオトープで満足ですか? |
概要 | ビオトープという言葉の背景にはどのようなコンテクストがあるのかを解説し、ビオトープ保護の意義について考える。 |
キーワード | ビオトープ、ハビタット、計画、絶滅危惧、保護、保全 |
富士山関連 | |
実習可 |
24. 「建築物の色彩と風景との調和」 | |
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講演者 | 池口 仁(環境計画学研究室) |
キャッチフレーズ | 風景の調和とはなんだろうか |
概要 | 日頃よく目にする風景が調和しているとはどのようなことか、調和が乱れるとはどのようなことか、実験の結果を元に解説する |
キーワード | 色彩調和、建築物、風景、規制 |
富士山関連 | |
実習可 |
25. 「河川の構造と生物多様性」 | |
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講演者 | 池口 仁(環境計画学研究室) |
キャッチフレーズ | どうして河原には生き物がたくさんいるのか |
概要 | 河川空間に働く自然の力と人為がもたらす環境の多様性について概説し、ビオトープとしての河川空間を考える |
キーワード | 河原、土手、水位、流速、植物群落 |
富士山関連 | |
実習可 |
26. 「生き物の体と都市」 | |
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講演者 | 池口 仁(環境計画学研究室) |
キャッチフレーズ | 都市の機能を生物に例えて考える |
概要 | 都市空間の構造と機能を空中写真や地図から読み取り、生き物を解剖するように都市を観察する。 |
キーワード | 都市、居住、産業、交通、物流 |
富士山関連 | |
実習可 |
27. 「災害に備えるまちづくり」 | |
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講演者 | 池口 仁(環境計画学研究室) |
キャッチフレーズ | 関東大震災と震災復興計画 |
概要 | 関東大震災と震災復興計画を題材に災害に強いまちとはどのようなものかを考察する。 |
キーワード | 都市計画、震災復興、関東大震災 |
富士山関連 | |
実習可 |
28. 「地震災害と避難」 | |
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講演者 | 池口 仁(環境計画学研究室) |
キャッチフレーズ | 災害とむきあうには |
概要 | 阪神淡路大震災を題材に、災害時の心構えを考える。 |
キーワード | 阪神淡路大震災、防災、避難行動、救助、ボランティア |
富士山関連 | |
実習可 |
29. 「富士吉田のごみとリサイクル」 | |
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講演者 | 森 智和(環境資源学研究室) |
キャッチフレーズ | わたしたちが捨てたごみはどこへいっているのか? |
概要 | 富士吉田市のごみの排出量や、どのように処理されているのかということを実例やデータを見ながら理解し、ごみ問題について考える。また、市民ひとりひとりが身近にできるごみの削減方法を考えていく。 |
キーワード | ごみ問題、ごみ処理、環境問題、リサイクル、3R |
富士山関連 | ○ |
実習可 |
30. 「リサイクルと環境への影響」 | |
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講演者 | 森 智和(環境資源学研究室) |
キャッチフレーズ | 環境に良いとはどういうことだろうか? |
概要 | 近年、さまざまなものがリサイクルされるようになってきたが、果たしてリサイクルとは本当に環境に良いのだろうか?本講義では、ライフサイクルアセスメント(LCA:環境影響評価)の手法を用いてリサイクルが及ぼす環境への影響を数値化し、目に見えるようにすることで「環境に良い」ということについて考えていく。 |
キーワード | 環境問題、リサイクル、3R、ライフサイクルアセスメント |
富士山関連 | |
実習可 |
31. 「微生物を用いる環境保全と廃棄物リサイクルの新展開」 | |
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講演者 | 上野 良平(環境資源学研究室) |
キャッチフレーズ | 新しい微生物と方法を利用する、環境保全・廃棄物リサイクルの展望 |
概要 | 微生物の99.9%以上がいまだ未知の状態にあると言われています。新奇な微生物を環境保全と廃棄物リサイクル、または環境指標として使用する試みや、その問題点についてお話します。なるべく教科書・新聞・試験に出てこない話が、盛りだくさんになるようにと考えています。 |
キーワード | 微生物、ごみ処理、環境指標、バイオマス資源、環境問題 |
富士山関連 | 富士山の植物・原生林に酵母を捜す。 |
実習可 |