自然環境に関する研究分野

富士山を中心とした生物相の調査、動植物の生態や生態系の維持に関する研究と長期的・広域的なモニタリングを通じて、富士山の自然環境保全に資する研究を行なっています。

安田泰輔水村春香中村圭太武田和也杉田幹夫中野隆志

自然環境分野のスタッフ

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安田泰輔   YASUDA, Taisuke
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専門分野:植物生態学、草原生態学、外来植物
博士(理学)

富士山に生育する植物の広域的な分布を明らかにする研究を進めています。野外調査と統計的な解析から、分布構造の把握とメカニズムの解明、空間的な予測を行っています。近年はこれらの手法を応用して、外来植物の生態と分布の解明、駆除活動支援を行っています。

研究課題 課題研究 成長戦略研究 総合理工学研究機構(総理研)課題
  • マルチモーダル観測を用いた侵略的外来種のモニタリングシステムの開発(R6-R8)
出張講義
研究成果・研究活動
  • YASUDA, T., SHIYOMI, M., & TAKAHASHI, S. (2003). Differences in spatial heterogeneity at the species and community levels in semi-natural grasslands under different grazing intensities. Japanese Journal of Grassland Science, 49(2), 101-108.
  • 安田泰輔. (2018). 小型無人航空機と画像解析を用いた半自然草地の植生マッピング. 日本草地学会誌, 64(1), 43-47.
  • Yuba, N., Kawamura, K., Yasuda, T., Lim, J., Yoshitoshi, R., Watanabe, N., & Maeda, T. (2020). Discriminating Pennisetum alopecuoides plants in a grazed pasture from unmanned aerial vehicles using object‐based image analysis and random forest classifier. Grassland Science.

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水村春香   MIZUMURA, Haruka
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専門分野:鳥類学、景観生態学
博士(農学)

富士山麓の草原や疎林に棲む鳥類や希少種を対象に、その分布にかかわる環境要因を明らかにすること、その知見を種や生態系の保全に生かすことが目標です。鳥類の群集構造と火入れといった草原管理方法との関係、希少種アカモズやヨタカの繁殖生態や営巣環境特性を野外調査により明らかにしています。

研究課題 課題研究
  • 富士北麓の二次草原における鳥類の分布と捕食者の影響評価(R6-R8)
出張講義
研究成果・研究活動

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中村圭太   NAKAMURA, Keita
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専門分野:哺乳類生態、行動生態学

富士山に生息する哺乳類を対象に、生態系保全のために必要な基礎生態情報を行動や群集の視点から解明することをめざします。樹海〜亜高山帯に生息するニホンジカの行動特性を直接観察、センサーカメラ及び生体捕獲によるGPS首輪の装着により調べます。また、外来種であるアライグマやハクビシンの生態情報をセンサーカメラ等より収集し、防除に有益な情報を提供していきます。

研究課題 成長戦略研究
  • 富士山高山帯に生息するニホンジカの行動特性の解明(R6-R8)
出張講義
研究成果・研究活動

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武田和也   TAKEDA, Kazuya
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専門分野:植物生態学
博士(理学)

富士山に生育する植物を対象に、訪花昆虫や植食性昆虫との相互作用を明らかにし、その知見を生物多様性の維持や希少種の保全に役立てることが目標です。大規模な相互作用モニタリングを可能にするため、Raspberry Piを用いた自動撮影装置やDNAメタバーコーディング解析といった、人力による直接観察に代わる手法の開発を進めています。

研究課題
出張講義
研究成果・研究活動
  • K. Takeda, T. Kadokawa, A. Kawakita (2021) Slippery flowers as a mechanism of defence against nectar-thieving ants. Annals of Botany 127(2) 231-239
  • K. Takeda and S. Sakai (2022) Idea paper: Extended benefits of pollinator‐mediated microbial dispersal among flowers Ecological Research 37(4) 481-484

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杉田幹夫   SUGITA, Mikio
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専門分野:リモートセンシング、画像情報処理、応用計測学
博士(工学)

自然環境の保全には生態系の広がりと変化の把握が必要不可欠です。富士山とその周辺を対象とした自然環境の広域的な状況把握に向けて、衛星画像や空中写真などの広域観測データを使って、土地被覆や植生などの分布とその長期的な変化を評価する研究を行っています。

研究課題
出張講義
研究成果・研究活動
  • 杉田幹夫、安岡善文:(2000) NOAA/AVHRRデータとLANDSAT/TMデータのスケーリングによる土地被覆の画素内面積比率推定,日本リモートセンシング学会誌,20(1),32-42, 2000年3月.
  • Oki,K., Oguma,H. and Sugita,M.:Subpixel classification of Alder trees using multitemporal Landsat Thematic Mapper imagery. Photogrammetric Engineering and Remote Sensing, 68(1), 77-82,Jan. 2002.
  • 杉田幹夫、宮崎忠國:分光反射計の開発と利用,計測と制御,43(11),825-831,2004年11月.

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中野隆志   NAKANO, Takashi

専門分野:植物生態学、生理生態学、高山植物、森林生態学、植物の環境適応
博士(理学)

富士山の植物の生態を明らかにするため、富士山の主要な植生に長期モニタリング用永久方形区を設置し研究を行っています。また、富士山の森林限界の植物の環境適応機構について、生理生態学的手法を用いた研究を行っています。

研究課題
出張講義
研究成果・研究活動
  • Nakano, T. and Ishida, A. (1994) Diurnal variation of photosynthetic rates and xylem pressure potentials in four dwarf shrubs (Ericaceae) in an alpine zone. Proceedings of the NIPR Symposium on Polar Biology 7, 243-255.
  • Nakano, T. and Yasuda, T. (2014) Effects of logging trees crashed by a slush avalanche on secondly succession in a sub-alpine region of Mt. Fuji.Mucina, L. Price, J.N.and Kalwij, J.M. Eds. “Biodiversity and Vegetation: Patterns, Processes, Conservation”Kwongan Foundation, Perth, Australia.p.249.
  • Shuzheng Jia, Takashi Nakano, Masahira Hattori, Kazuhide Nara (2017) Root-associated fungal communities in three Pyroleae species and their mycobiont sharing with surrounding trees in subalpine coniferous forests on Mount Fuji, Japan. Mycorrhiza, DOI 10.1007/s00572-017-0788-6.

助 手 塚田(環境共生研究分野と兼務)
松山(環境共生研究分野と兼務)
瀧口(環境共生研究分野と兼務)

【 保全活動への支援 】